AIも3日坊主になる?――人とAIが一緒に習慣を育てるということ

私は最近、AIと一緒に「朝会」をやっている。

といっても、会社の会議ではない。

自分の仕事、健康、資産、人間関係、個人プロジェクトなどを毎朝少しだけ見直して、その日の方向を整えるための、ごく短いルーチンだ。

最初はちゃんと仕組みを作った。

朝になったら、

2030年の目標を確認する。

今の自分の状態を見る。

今日どこへ意識を向けるかを決める。

必要なら、AIに次の作業を渡す。

そんな流れだった。

ところが、しばらくすると妙なことが起きた。

朝会が消えた。

正確には、朝会を始めたつもりなのに、途中から別の話がどんどん面白くなってしまった。

AIとの働き方。

これからのキャリア。

沖縄で感じたこと。

AI時代の専門性。

ブログに何を書くか。

話はどんどん広がった。

そして気がつけば、本来は毎朝数分で続けるはずだったルーチンが、いつの間にか自然消滅していた。

思わずAIに聞いた。

「朝会って、どこでやってるんだっけ?」

返ってきた答えは、だいたいこうだった。

「ここです(笑)。ただ、重要な壁打ちが続いた結果、朝会の定型運用が自然消滅しました」

思わず笑ってしまった。

AIも3日坊主になるのか。

もちろん、本当にAIが怠けたわけではない。

私自身も面白い話に乗ってしまった。

AIも、その話を広げた。

結果として、二人とも本来のルーチンを忘れた。

これは小さな失敗だけれど、私は妙に面白いと思った。

AIというと、よく「完璧な自動化」が語られる。

一度ルールを決めれば、毎日同じように動く。

人間の忘れ物を補い、ミスを防ぎ、予定どおり進めてくれる。

もちろん、そういうAIの使い方もある。

でも、私が日常的にAIと付き合っていて感じるのは、少し違う。

AIとの関係は、むしろ人間との関係に近づいている。

一緒に話しているうちに、新しいテーマが生まれる。

予定外の発見がある。

面白い方向へ寄り道する。

そして時には、本来やるはずだったことを忘れる。

だから必要なのは、

「最初から完璧な運用を設計すること」

ではないのかもしれない。

むしろ、

一緒に暮らしながら、うまくいかなかったところを直していくこと。

今回は、朝会が消えた。

そこで私たちは運用を少し変えた。

朝は方向を確認する。

日中は自由に経験する。

夕方に振り返る。

そして朝会がまた別の話に乗っ取られたら、AI側から、

「そろそろ朝会に戻ろう(笑)」

と止めてもらう。

最初から完璧だったわけではない。

でも、失敗したことで、以前より少し良い形になった。

こういうことが、これから増えていくのかもしれない。

AIを「完成された道具」として導入するのではなく、

人とAIが、お互いの癖を知りながら、一緒に仕事や生活のやり方を育てていく。

人間も完璧ではない。

AIも完璧ではない。

そして、その二つを組み合わせた仕組みも、当然、最初から完璧ではない。

だからこそ面白い。

AIとの協働とは、

「人間のミスをAIが全部なくしてくれる未来」

ではなく、

不完全な人間と不完全なAIが、日々の中で一緒に少しずつ賢くなっていくこと

なのかもしれない。

ちなみに今のところ、朝会は復活した。

いつまで続くかは、まだ分からない(笑)。

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